著者・編集者からの紹介
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2019年「改元」の年に、「明治改元」の意味を問い直す 平井和子
2019.01.10 Thu
「明治改元」から150年を節目として、政府が音頭を取り、地方自治体を巻き込んで、明治を近代化の偉大な成功物語として礼賛する言説が創り出されています。それがどのような問題を孕むのか、政府とは別の尺度から、「明治」を問いなおしたのが本書です。とくに、政府の言説からこぼれ落ちている、アジア・植民地・ジェンダー・セクシュアルマイノリティの視点で…
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尾崎翠&のぞゑのぶひさ著『第七官界彷徨』 尾崎翠は永遠に古びない! 穂原俊二
2018.12.11 Tue
尾崎翠『第七官界彷徨』は、1933年の刊行以来、常に読まれる古典として、たえず再評価され続け、まったく古びることなく、その計り知れない可能性にさまざまな人たちが惜しみない賛辞を与えています。 私は「第七官界彷徨」を読んで、日本の小説はこの一作でいいとすら思ったこともある。――――群ようこ『尾崎翠』(文春新書/文藝春秋)より。 …
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チョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子 訳) ひとつの小説が韓国を揺るがす大事態に
2018.12.11 Tue
『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国で2016年10月に初版2000部で刊行されました。キム・ジヨン氏(韓国における82年生まれに最も多い名前)の誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児までの半生を克明に回顧していき、女性の人生に当たり前のようにひそむ困難や差別が淡々と描かれています。そして彼女はある日突然、自分の母親や友人の人格が憑…
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2018.12.11 Tue
本書は、編集企画グループ花げし舎に集まった女性6人の取材チームが、3年にわたって介護職の方たちに聞き取りを続けた原稿がもとになっています。超高齢社会のこの国を支える新たな「介護哲学」は、この現場に生きる草の根の介護職の人たちからこそ生まれてくるのだと思います。 これから介護を受ける人必読です。ぜひ彼らの言葉に耳を傾けてください。 ◆…
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アトランさやか著『ジョルジュ・サンド 愛の食卓——19世紀ロマン派作家の軌跡』 食べて、愛して、書いた女の一生涯 山田亜紀子
2018.12.11 Tue
ショパンやミュッセなどと恋愛関係にあった「恋多き女性」。ジョルジュ・サンド(1804-1876)について語られるとき、よく耳にするのがこの呼称。 しかし、まず作家として評価すべき人物なのではないでしょうか? 数多くの小説をものし、友人らに長い手紙を頻繁にしたため、女性の権利から政治についてまでの寄稿も手がけ、生涯書きまくった人物なのです。…
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アンネ・フランク・ハウス『アンネのこと、すべて』 アンネのこと、すべて 小林エリカ
2018.11.28 Wed
アンネ・フランクが迫害を逃れて潜んだ《隠れ家》で 13歳から15歳の日々をつづった『アンネの日記』は いまなお多くの人に読みつがれています。 アンネが生きたのはどのような世界だったのでしょう。 これまで子どもたちから寄せられた、たくさんの質問に答えるため アンネ・フランク・ハウスは、この本をつくりました。 その誕生から死、そして今まで…
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朝日新聞「女子組」取材班『オトナの保健室 セックスと格闘する女たち』 語られなかった女たちの「性の本音」 今野加寿子
2018.11.28 Wed
酒井順子さんの著書『男尊女子』に関連して、朝日新聞大阪本社生活文化部から、酒井さんにトークイベント参加依頼のご連絡をいただいたのが約一年前。 以前から、「女子組」の「オトナの保健室」コーナーには、「朝日新聞のカタいイメージと違う……攻めている!」と、酒井さんともども注目していましたので、もちろんお伺いすることに。 読者投稿、識者の対…
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浅倉むつ子・萩原久美子・神尾真知子・井上久美枝・連合総合生活開発研究所編著『労働運動を切り拓く』 男女雇用平等の闘いを牽引した12人の女性たち 浅倉むつ子
2018.11.14 Wed
労働運動史には、ほとんど女性が登場しません。個人として名前を残している圧倒的多数の人々は男性です。それは、労働組合の指導者の多くが男性だったからでしょう。しかし、近代日本の発展を支えた産業には多くの女性労働者がおり、戦後に組織された労働組合や労働争議にも、女性たちはたしかに存在しました。 本書は、1970年代から80年代にかけて全国各…
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