著者・編集者からの紹介
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朝日新聞「女子組」取材班『オトナの保健室 セックスと格闘する女たち』 語られなかった女たちの「性の本音」 今野加寿子
2018.11.28 Wed
酒井順子さんの著書『男尊女子』に関連して、朝日新聞大阪本社生活文化部から、酒井さんにトークイベント参加依頼のご連絡をいただいたのが約一年前。 以前から、「女子組」の「オトナの保健室」コーナーには、「朝日新聞のカタいイメージと違う……攻めている!」と、酒井さんともども注目していましたので、もちろんお伺いすることに。 読者投稿、識者の対…
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浅倉むつ子・萩原久美子・神尾真知子・井上久美枝・連合総合生活開発研究所編著『労働運動を切り拓く』 男女雇用平等の闘いを牽引した12人の女性たち 浅倉むつ子
2018.11.14 Wed
労働運動史には、ほとんど女性が登場しません。個人として名前を残している圧倒的多数の人々は男性です。それは、労働組合の指導者の多くが男性だったからでしょう。しかし、近代日本の発展を支えた産業には多くの女性労働者がおり、戦後に組織された労働組合や労働争議にも、女性たちはたしかに存在しました。 本書は、1970年代から80年代にかけて全国各…
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「ムスリム女性の抑圧」や「ムスリム女性の権利」をめぐるポリティクスを問う――『ムスリム女性に救援は必要か』 嶺崎寛子
2018.10.02 Tue
イスラーム世界では女性は学校にも自由に行けず、ヴェールを被らないと外出できず、一夫多妻や夫の暴力に苦しめられていて、時には名誉の名のもとに殺されてしまう。それほどにムスリム女性は虐げられている…こうしたイメージは日本でも広く共有されている。ムスリム女性は抑圧されている、ムスリム女性の権利は侵害されている、云々。(そういえば云々をでんでん…
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金丸弘美著『食にまつわる55のの不都合な真実』 私たちの身近な食の向こう側にある危機と未来 金丸弘美
2018.10.02 Tue
私たちの身近な食べ物についてさまざまな視点から改めて見てみようとまとめたのが今回の書籍だ。きっかけは大きく3つある。1つは、家族に健康被害があったことからだ。次男が小さいころ市販のお菓子を食べると体がパンパンに張れるほどの化学物資過敏症だった。当時幼稚園の先生の話から児童にアトピー、アレルギーが多くあることを知った。そこから、私たちはい…
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イリス・ボネット 著『WORK DESIGN(ワークデザイン)』 『ハーバードの女性行動経済学者が示す、「ジェンダー平等」への道筋 宮崎志乃
2018.08.17 Fri
世界各国の男女格差の度合いを示す「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」によると、日本は144か国中114位、先進諸国でも異例の低さです。一方、男女の労働参加率の格差を解消できれば、日本のGDPは20年間で約1.2倍に上昇するといいます。 行動経済学が示すエビデンスに基づく、「ジェンダー平等への道筋」とは? アメリカの5大オーケストラ…
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2018.08.17 Fri
「すでに半世紀以上前に亡くなっている山田わかの人生が多角的にかつ細やかに照らし出されているところに強く引き込まれるものを感じた。 売春を強いられそれを自己ナラティブの底に沈めて生き続けざるを得なかったわかもいれば、母性を礼賛しつつ戦時という時代状況下で次第に国家主義に傾倒していったわかもいる。 それらは、遠い過去の出来事というよりも、私た…
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大田美和編著、富田拓郎、ミカエル・フェリエ、山科満共著 『こころ・文学・心理学—中央大学BUN Caf?より』 生き延びるための文学と心理学 大田美和
2018.08.13 Mon
こころの問題は心理学に聞けばいい? フランス人の作家ミカエル・フェリエの『フクシマ・ノート』(新評論、2013年)を、トラウマと悲嘆(グリーフ)研究が専門の心理学者、富田拓郎はどう読んだのか? そして被災地支援活動を継続的に行っている精神科医、山科満は、「人間」に対する心理学と文学の異なるアプローチをどのようにつなぐのか? 音楽あり、朗…
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