男性の家庭活躍とかいう変な言葉を聞いたことがある。
そんなに活躍してるわけでもなくて、普通に簡単な家事育児を手伝ってるだけだと感じるのはわたしだけでではなかろう。
正直、男性の家庭参画は甘っちょろい、というか、うちの夫もそうだ。
甲斐甲斐しく家庭で働いてくれる男性の方が愛が増すのであろうが、
残念ながらうちの夫も、『休日ごろ寝』タイプなのである。
どこかの研究で、夫が家事育児をしてくれたら妻の愛情が増すエビデンスが数値で出てこないか期待している。
とはいえ、うちの夫は料理だけはできるので、そこは若干協力的であろうか。
最近の私の活躍に伴って、洗濯だけは何も言わずともやってくれるようになった。
でもそのくらいの家事参加では全くもってフェアーではない。
せめてフィフティーでなければこの十数年の家事育児不参加による愛情低下を穴埋めするのは難しいだろう。
この家事育児を起因とする愛情欠損の度合いは著しい。
『なぜこんな(家庭で働かない)男性結婚なんかしてしまったのだろうか。』
『なぜこんな(家庭で働かない)男性の子どもなんか産んでしまったのだろうか。』
家庭生活そのものが主婦を呪うようになってくるのだ。
女性の恨みを土壌に家庭生活が出来上がっていくのだ。
子どもへの虐待、夫婦の不和、熟年離婚、死後離婚もこの感情からくるもので一因になっていると思う。
今、死後離婚したか?!と聞かれると『YES!』かもしれない。
ともかく、先述の通り、うちの夫は料理だけはしてくれるのだが、夫婦でキッチンにたって料理をするという行為はそれなりに夫婦仲の改善にも寄与しているような気がする。
夫婦間の空気が冷え切っているときであっても、料理を介して自然に会話せざるを
得ない状況になるし、結婚式のケーキ入刀ではないが、共同作業というものによる信頼感や共同体感覚は増すのではなかろうかと感じる。
現代は100年人生であって、男性も料理ができれば、妻に先立たれたあと独りでも食事が作れることを考えるとよいスキルである。
家事が苦手な男性も、勇気をだして。
まずは、妻の食事つくりを手伝ってみることをおススメしたいものである。
料理研究家ではない夫がたまに腕をふるった、日々の地味な食卓写真をご紹介。
365日の食事つくりは過酷。
自分は料理は人並だと思っていたのであるが、私は普通の主婦と言われる人たちより、要領がよくなくて不器用だったらしくて人一倍苦労していたらしい。
人間、得手不得手があるのが個性。
女性が家庭で恨みを募らせ、家庭を幸せと感じられず、
夜遅くまで帰ってこない夫を日々会社へ送り出す社会よりも、
男性が早く帰宅して家事育児を担い、家庭が幸せであることを
家族が感じられることを土台に成り立つ社会は幸せなのではないだろうか。
うまく相互支援がかみあうよう、家事育児の共同参画により健やかな家庭環境を保つことで、
家庭、子どもたちへの愛情を深めながら、
女性の活躍しやすい社会になるべきであり、
それが男性の家庭活躍とも言えるのではないだろうか。
家事・育児の男女フィフティー当たり前社会がくるのがとても待ち遠しい。
なにより、うちの夫の、料理以外による家庭活躍で夫婦関係が改善するのも待ち遠しいものである。
~人生が160°変わった!主婦の社会活動という選択~
#1【ただの主婦】
#2【ネウボラ】
#3【WANとの出会い①】
#4【WANとの出会い②】
#5【シグナル①北大と私】
#6【シグナル②明るいニュース】
#7【孤立母子①】
#8【#MeTooとネウボラ①】
#9【ネウボラ活動と私①】
#10【ネウボラ活動と私②】
#11【ネウボラ活動と私③】
NPO北海道ネウボラ代表 五嶋絵里奈(ごしまえりな)