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あっぱれな面(つら)だましいの書き手 ―加納実紀代『「銃後史」をあるく』 ◆評者 江刺昭子
2018.12.19 Wed
書 名 「銃後史」をあるく 著 者 加納実紀代 出版社 インパクト出版会 刊行日 2018年11月 定 価 3000円+税 30年ほど前のある会合で、パネラーとして加納実紀代さんと席を並べたことがある。彼女の発言の番になり話し始めたとたん、長テーブルががたがたと揺れ、わたしは思わずテーブルをおさえた。言葉は明瞭でパワフル。困難な問題にも…
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わたしのイチオシ
タグ:戦争 / 女性と戦争
上野千鶴子著『女ぎらい ニッポンのミソジニー』(堀 紀美子)
2018.12.08 Sat
わたしは、「女ぎらい」が好きだ。 言い換えるなら、2010年に出版された『女ぎらい ニッポンのミソジニー』 (紀伊國屋書店 2010年10月出版)が好きだった。 ジェンダー研究のパイオニアである上野千鶴子さんの 多数ある著書のなかでもバイブル的な存在。 そう思って、そこに書かれた数々のキーワードや センテンスを胸に刻んで生きてきた。 なん…
イチオシ
タグ:本 / ジェンダー / 女性 / 上野千鶴子 / 堀 紀美子
分断を越える言葉のバトンーー『堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤』池澤夏樹ほか著 ◆評者 松本芽久美
2018.12.03 Mon
書 名 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤 著 者 池澤夏樹 吉岡忍 鹿島茂 大高保二郎 宮崎駿 刊行日 2018年10月22日 出版社 集英社 SNS、調べもの、読書、電話に費やした時間が、スマホの通知機能で一週間に一度届く。先週はツイッターを七時間も見ていた。かわいい猫の写真、気の利いた冗談、生活に役立つこと、そして、日本…
タグ:セクシュアリティ / 身体・健康 / リプロ・ヘルス / 子育て・教育
まさかのキャラ化!生理ちゃん!――『生理ちゃん』 ◆松本芽久美
2018.11.27 Tue
書 名 生理ちゃん 著 者 小山 健 刊行日 2018年6月11日 出版社 KADOKAWA 定 価 1200円+税 忘れもしない1999年夏。一緒に仕事をしていた後輩ちゃんの顔色が悪い。 「きょう生理、二日目なんですよ。わたし本当に重くって、超おなか痛い!」 後輩ちゃんは、大きな声で言った。周りにぞろぞろいた男性スタッフのことな…
長谷川裕子著『破壊しに、と彼女たちは言う』 ことばの前にあるもの 神谷英子
2018.11.14 Wed
仏蘭西国旗の変奏曲のような美しい三層の表紙・カバー・帯は、手に取ったときのエリクチュールがそれぞれ異なる。 乳白色の表紙は硬質な紙の触感、大きめの緋色の帯は滑らかで半透明で、仕上げにふうわりとのせられた菫色の帯はヴェールのような柔らかみがある。 読む前から本書のテーマであるアート=言語になる前の感じる・さわるという経験へ優美に誘われてい…
タグ:本
会員に牟田和恵さんの本をプレゼントします
2018.11.10 Sat
WAN会員の皆さまにはおなじみの牟田和恵さんが、新著『ここからセクハラ!』(集英社)を出版されました。以下は、岡野八代さんによるその紹介文です。 *************************** えっ、そんなつもりじゃ・・・これがセクハラ? 牟田和恵『ここからセクハラ!――アウトがわからない男、もう我慢しない女』 『…
NPO会員向け情報
岡野八代
プレゼント情報
タグ:DV・性暴力・ハラスメント / 本 / DV
「らしく」なくたって、いいってことだよ。――『フガフガ闘病記 オシャレは抗がん剤より効くクスリ?』 ◆評者 松本芽久美
2018.11.03 Sat
書 名 フガフガ闘病記――オシャレは抗がん剤より効くクスリ? 著 者 菊池 貴公 刊行日 2018年10月5日 出版社 タイフーンブックスジャパン 何気なく夫婦で受けたがん検診から始まる、妻「ナオミちゃん」の四年にわたる闘病を、夫がふりかえっていく。夫婦の日々が、二千枚以上撮影した写真と、おだやかな文章でつづられている。オールカラー、…
「読むこと 書くこと 行うこと」の女性群像―『農家女性の戦後史―日本農業新聞「女の階段」の五十年』(姉歯暁・著) ◆評者 米田佐代子
2018.10.22 Mon
書 名 農家女性の戦後史―日本農業新聞「女の階段」の五十年 著 者 姉歯 暁 刊行日 2018年8月 出版社 こぶし書房 定 価 本体2200円+税丸岡秀子さんと「女の階段」 この本を手にした時、すぐに丸岡秀子さんを思い出した。長野県佐久の出身で、戦前から農村女性問題を研究、戦後は女性の平和運動に取り組みながら、一貫して「農村の女性自身…
朴裕河・上野千鶴子・金成玟・水野俊平 著『日韓メモリーウォーズ《私たちは何を私たち忘れてきたか》』(堀 紀美子)
2018.10.09 Tue
「メモリーウォーズ」。上野さんがつけたというこのタイトルを、 日本語に訳すとしたら、「記憶の闘い」。 日本と韓国の間にながれた時を物語る記憶の闘い。 本書は、2016年3月19日、福岡市で開かれた福岡ユネスコ国際文化セミナー 「日韓メモリーウォーズ―日本人は何を知らないか」 をもとに一部補筆されたものである。「歴史というのは、事実の集合と…
タグ:本 / 上野千鶴子 / 堀 紀美子
舞踏会には自転車で行きます――『マザリング・サンデー』(グレアム・スウィフト著) ◆評者 松本芽久美
2018.10.04 Thu
書 名 マザーリング・サンデー 著 者 グレアム・スウィフト/真野 泰 訳 刊行日 2016年3月 出版社 新潮社(クレスト・ブックス) 自分が自分になったとき、もしくはまったく新しい自分を手に入れたときのことを鮮明に覚えている人はどのくらいいるのだろう。おとぎ話のプリンセスならば、幸福のおとずれた瞬間を克明に語れるのだろうが。 一九…
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年齢だから・・・で片づけない 泌尿器科医に聞く、今から知りた
07/24(水)19時00分〜
「7月25日女性の権利デー・シンポジウム」「女性の権利を国際
07/25(木)18時30分〜
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