著者・編集者からの紹介
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チョ・ナムジュ、チェ・ウニョン著ほか『ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集』 『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者による表題作を収録! 小林圭司
2019.04.13 Sat
「ヒョンナムオッパへ」の主人公は、ヒョンナムに恋をし、精神的に支配されながら、それが暴力であるということにも気づいていない。あとからそれに気づくという小説を書きたかった。 ――チョ・ナムジュ 嫁だからという理由で、妻だからという理由で、母だからという理由で、娘だからという理由で受けてよい苦痛はない。ただ女だからという理由だけで苦しめられ…
タグ:DV・性暴力・ハラスメント / くらし・生活 / 本 / DV
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門野晴子著『Going 婆ぁ Way――昭和を生きた女たち』 ◆門野晴子
2019.04.04 Thu
書 名 Going 婆ぁ Way――昭和を生きた女たち 著 者 門野晴子 発行元 静岡新聞社 刊行日 2019年3月24日 私(著者)は米国から帰国する機内映画で、その冒頭のスーパーに釘づけになった。 「1971年、世界が変化していた。この村はまるで世界から隔離されているようだった」 2017年制作のスイス映画『THE DIVINE O…
タグ:本
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椰月美智子著『明日の食卓』 私が息子を殺したのか? どこにでもある家庭の光と闇を描いた衝撃作 辻村 碧
2019.03.23 Sat
先日、世間でも話題をさらった千葉での児童虐待死事件。職場では穏やかな人物として知られていたという容疑者の父親だが、当時10歳だった女児に対しては「しつけ」として怒鳴ったり水をかけたりしたと、事件の後に認めている。 そんな「どこにでもいるような普通の親」が子を「虐待」するという一線を越えてしまう怖さに、正面から向き合ったのが本作だ。 …
タグ:本
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静岡女性史研究会著『しずおかの女たち 第10集』 大塚佐枝美
2019.03.11 Mon
地域に生きた女性たちを綴り続けて42年。第9集を2016年に発行し、3年が経ちました。 第10集では、「私たちの現在を問う―女性の活躍とは?」をテーマに歴史を遡ってみました。2017年.12月4日に行われた加納実紀代さんの講演『私たちの現在(いま)を問う―女性の活躍とは?』を特集といたしました。2月22日にお亡くなりになった加納実紀代さん…
タグ:本
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木地雅映子著『ねこの小児科医ローベルト』 真夜中に、子どもの具合がわるくなった時、来てほしかったヒーローを書きました 木地雅映子
2019.03.08 Fri
「病気にかかってつらそうな子ども」を見るのは、つらいものです。 それがまだ幼い自分の子で、寒い冬の真夜中だったりしたら、なおさらです。 お世話をする手が足りなくて、てんてこまいになっていると、自分のことまでかわいそうになってきて、じわじわと泣きたくなります。 ましてや、「だいじょうぶだよ」って言って安心させてあげたくとも、本当にだいじょう…
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安積遊歩・安積宇宙著『多様性のレッスン』 小さな声に寄り添う 中野葉子
2019.02.27 Wed
2016年7月26日、神奈川県相模原市の大規模障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員による入所者殺傷事件が起きました。19名が亡くなり、負傷した人は27名にのぼりました。 報道では被告の動機がクローズアップされましたがその一方で、次のような思いをもつ人もいました。 「やまゆり園事件のあと、車いすを使っている自分のことを、みんなもじつは厄…
タグ:本
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明良佐藤著『大工の明良、憲法を読む』 70代の大工とともに、憲法を読もう! 雨宮由李子
2019.02.21 Thu
東京に生まれ、40歳にして栃木で自宅をつくりながら生活する大工、明良佐藤。 経歴も名前も一風変わった彼が紡ぐ、今までにない憲法論です。 著者は幾度となく「びっくり!」しながら、「若い君たち」に向けて日本国憲法の大切さを力強く説きます。中高生でも読めるようにとの配慮から、易しい言葉遣いで綴られています。とはいえ内容はかなり本格的。 上野千…
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細川貂々著『『生きづらいでしたか?』 ネガティブで生きづらい自分の助け方 吉田真美
2019.02.19 Tue
ずーっと生きづらくてしんどくありませんでしたか? 著者の細川貂々さんは、母親から「あなたは何もできない子だからお母さんが全部やってあげる」「人に妬まれないようにネガティブな自分を演出して生きなさい」と言われて育ちってきました。お母さんに言われたとおり、うれしい時、楽しい時も否定して生きてきた貂々さんは、やがて大人になってから、「私なん…
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