著者・編集者からの紹介
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洲崎圭子著『《産まない女》に夜明けはこないーロサリオ・カステリャノス研究』 〈第三世界〉ラテンアメリカ発のフェミニズム思想 ◆ 洲崎圭子
2021.08.23 Mon
メキシコ、〈第三世界〉と聞くと、遅れた国、貧困、危険・・・といったバイアスがかかりはしないだろうか? 女性が社会進出し、一部で同姓婚や性・氏名の変更が自由にできるといった配慮がすすむラテンアメリカの状況が、日本において伝えられる機会は少ない。本書は、〈第三世界〉と呼ばれたメキシコにおいて活躍した女性作家ロサリオ・カステリャノスの、フェミニ…
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前田晃平著『パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ!』 「女性は、出産・育児をしはじめた途端に、弱者になる」を体で感じて泣いた新米パパの話 ◆ 永林あや子
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吉田裕編『戦争と軍隊の政治社会史』 軍事史・現代史研究のさらなる深化へ ◆ 平井和子
2021.07.31 Sat
新刊紹介 吉田裕編『戦争と軍隊の政治社会史』(大月書店、2021年7月) 平井和子 人々の「いのち」と生活の営みに大きな影を落とす戦争と軍隊、そして天皇制。兵士や地域民衆、また君主制のあり方という現代的課題から、日本近現代史のさらなる深化をめざして、日本の軍事史・政治史研究の…
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日本子どもを守る会『子ども白書2021』 特集「コロナ禍から未来へ」 ◆ 伊藤知代
2021.07.31 Sat
昨年、一斉休校要請から始まった子どもたちのコロナ禍。マスクをつけ、ソーシャルディスタンスをとることが日常化して1年半がたちました。修学旅行や運動会、学芸会などの行事の中止や外出自粛。子ども食堂や児童館などの子どもの居場所も、休止あるいは活動制限されています。「助けて」という声が出せない中で、DVの増加や貧困の深刻化が進み、子どもたちのいの…
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高石恭子著『子育ての常識から自由になるレッスンーーおかあさんのミカタ』 子育ての不安と向きあうあなたへ ◆ 川瀬あやな
2021.07.01 Thu
子育てを楽しいと思わなくてはいけない、母乳だけで育てるのが望ましい、3歳まではおかあさんが傍にいないといけない等々、「母とはこうあるべき」という思い込みは社会においても、おかあさん自身においても強固です。 「おかあさんのこころ」をテーマとする本書は、母親をがんじがらめにする思い込みをひとつひとつほぐし、「おかあさん」なるものへの見方を変…
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キム・ジナ 著『私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない』 パイ(分け前)を取り戻そう ◆ 栗原和子
2021.06.30 Wed
NYタイムズでも紹介されたフェミニズム空間「ウルフソーシャルクラブ」の運営者であり、コピーライターであり、カフェ経営者でもある著者のキム・ジナさんが、自身の経験を綴ったフェミニズム・エッセイです。 韓国では発売3カ月で5刷を記録。日本でも韓国語の原書を読んだ方々のSNSなどで話題になり、日本語訳版希望の声が上がっていた話題作です。 …
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上野千鶴子・鈴木涼美著『往復書簡 限界から始まる』 いつだって時代の限界に立つ私たちの本 ◆ 竹村優子
2021.06.29 Tue
私は、上野千鶴子さんの言葉に揺さぶられ、その場で涙を流した経験が3回あります。 1回目は、2011年7月の上野さん東京大学退官の公開講演会で、東京大学でフェミニズムの講座を持つことがいかに大変だったか、でも、そのフェミニズムを後世に伝えきれなかったのではないかと忸怩たる思いを述べられたとき。 2回目が、雨宮まみさんの著書『女子をこじら…
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上野千鶴子 藤原辰史 内田樹 ほか著『「自由」の危機ーー息苦しさの正体』 取り返しがつかなくなる前に声を上げよう◆細川綾子