本
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連続エッセイ「全国女性史研究交流のつどい」報告集全12回収録に寄せて① 初の全国的女性史集会誕生 ― 伊藤康子(愛知女性史研究会)
2020.08.01 Sat
発案者はえひめ女性史サークル 1977年8月27日、名古屋市勤労婦人センターで、愛知女性史研究会が主催する「女性史のつどい」が開催され、24都道府県159人の参加を得て、熱気冷めやらぬまま28日閉会した。地元の毎日・中日・朝日新聞と公明新聞が取材に来て、ほかに共同通信の配信記事が8新聞に掲載され、のちに女性紙誌、『歴史評論』等も報道した…
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『デンマークの女性が輝いているわけ~幸福先進国の社会づくり』(澤渡夏代ブラント、小島ブンゴード孝子、大月書店) ◆竹信三恵子
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山田昌弘著『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』 草薙麻友子
2020.07.26 Sun
「1・57ショック」(1990年)から30年もの間、出生率が低迷している日本。当然の結果として、21世紀に入り人口減少が始まっている。家族社会学者である著者は、欧米人からは「なぜ日本は少子化対策をしてこなかったのか」と驚かれる。一方、アジアの国々の人からは「日本のようにならないためにはどうすればよいか」と聞かれる。日本を反面教師としようと…
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高橋幸著『フェミニズムはもういらない、と彼女は言うけれど——ポストフェミニズムと「女らしさ」のゆくえ』 高橋 幸
2020.07.24 Fri
フェミニズムに対するバックラッシュ後、ネオリベラリズムの進展のただなかで、「もうフェミニズムは必要ない」と主張する女性像がメディア上で流通してきた。「フェミニズムは終わった」という言説パターンを持つ思想潮流をポストフェミニズムという。フェミニズムの運動や連帯を無効化しようとする現在の言説には、保守派イデオロギーに基づくアンチフェミニズム…
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濱西栄司・鈴木彩加・中根多惠・青木聡子・小杉亮子著『問いからはじめる社会運動論』 鈴木彩加
2020.07.17 Fri
本書は、有斐閣ストゥディアのシリーズのなかで社会運動論を扱った本になります。授業のレポートや卒業論文で社会運動を取り上げたいと思っている学生さんを一番の読者として想定していますが、社会運動に関心のある社会人の方にも楽しく読んでいただけるのではないかと思います。 序章をふくめて全7章から構成されており、前半は「この社会運動には何の意義…
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2020.07.02 Thu
書 名 10代から考える生き方選び 著者名 竹信三恵子 出版社 岩波書店(ジュニア新書) 発行日 2020年6月20日 定 価 902円(税込) この本を読んだ女性読者の方がたから「この本に書かれたことをもっと早く知りたかった」「10代のときに読みたかった!」と感想が寄せられた。それらを聞いた際、同じように感じる人は少なくないのではないか…
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レティシア・コロンバニ『三つ編み』――日本の読者の皆さまへ ◆レティシア・コロンバニ(動画スピーチ)
2020.06.21 Sun
レティシア・コロンバニの『三つ編み』はフランスで文学賞8冠達成のベストセラー、日本を含む30か国を超える国で翻訳されています。 今回、特別に日本の読者の皆さまに向けた著者からのメッセージビデオが届きましたので、ご紹介します。 https://www.facebook.com/watch/?v=1107917062928646 https…
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2020.06.18 Thu
<執筆者から> 当初、女子学生の歴史を概観するつもりでいました。メディアがどのように女子学生を伝えたかも知りたかった。だが、むかしの雑誌、新聞をひっくり返すほど、女子学生が差別され興味本位で報じられているかがわかりました。それを伝えようと試みたのが本書ですが、その取り上げ方、筆致についても、興味本位というそしりを受けるかもしれません。…
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