本
-
尾崎翠&のぞゑのぶひさ著『第七官界彷徨』 尾崎翠は永遠に古びない! 穂原俊二
2018.12.11 Tue
尾崎翠『第七官界彷徨』は、1933年の刊行以来、常に読まれる古典として、たえず再評価され続け、まったく古びることなく、その計り知れない可能性にさまざまな人たちが惜しみない賛辞を与えています。 私は「第七官界彷徨」を読んで、日本の小説はこの一作でいいとすら思ったこともある。――――群ようこ『尾崎翠』(文春新書/文藝春秋)より。 …
タグ:本
-
チョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子 訳) ひとつの小説が韓国を揺るがす大事態に
2018.12.11 Tue
『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国で2016年10月に初版2000部で刊行されました。キム・ジヨン氏(韓国における82年生まれに最も多い名前)の誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児までの半生を克明に回顧していき、女性の人生に当たり前のようにひそむ困難や差別が淡々と描かれています。そして彼女はある日突然、自分の母親や友人の人格が憑…
タグ:本
-
2018.12.11 Tue
本書は、編集企画グループ花げし舎に集まった女性6人の取材チームが、3年にわたって介護職の方たちに聞き取りを続けた原稿がもとになっています。超高齢社会のこの国を支える新たな「介護哲学」は、この現場に生きる草の根の介護職の人たちからこそ生まれてくるのだと思います。 これから介護を受ける人必読です。ぜひ彼らの言葉に耳を傾けてください。 ◆…
タグ:本
-
アトランさやか著『ジョルジュ・サンド 愛の食卓——19世紀ロマン派作家の軌跡』 食べて、愛して、書いた女の一生涯 山田亜紀子
2018.12.11 Tue
ショパンやミュッセなどと恋愛関係にあった「恋多き女性」。ジョルジュ・サンド(1804-1876)について語られるとき、よく耳にするのがこの呼称。 しかし、まず作家として評価すべき人物なのではないでしょうか? 数多くの小説をものし、友人らに長い手紙を頻繁にしたため、女性の権利から政治についてまでの寄稿も手がけ、生涯書きまくった人物なのです。…
タグ:本
-
アンネ・フランク・ハウス『アンネのこと、すべて』 アンネのこと、すべて 小林エリカ
2018.11.28 Wed
アンネ・フランクが迫害を逃れて潜んだ《隠れ家》で 13歳から15歳の日々をつづった『アンネの日記』は いまなお多くの人に読みつがれています。 アンネが生きたのはどのような世界だったのでしょう。 これまで子どもたちから寄せられた、たくさんの質問に答えるため アンネ・フランク・ハウスは、この本をつくりました。 その誕生から死、そして今まで…
タグ:本
-
朝日新聞「女子組」取材班『オトナの保健室 セックスと格闘する女たち』 語られなかった女たちの「性の本音」 今野加寿子
2018.11.28 Wed
酒井順子さんの著書『男尊女子』に関連して、朝日新聞大阪本社生活文化部から、酒井さんにトークイベント参加依頼のご連絡をいただいたのが約一年前。 以前から、「女子組」の「オトナの保健室」コーナーには、「朝日新聞のカタいイメージと違う……攻めている!」と、酒井さんともども注目していましたので、もちろんお伺いすることに。 読者投稿、識者の対…
タグ:本