本
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松永美穂著『アルプスの少女ハイジ』 「クララが立った」だけじゃない 松永美穂
2019.05.27 Mon
ひょんなことから、テレビでハイジの話をすることになった。ハイジといえば、スイスの山から大都会フランクフルトに連れていかれ、ホームシック&夢遊病になった少女である。その後、山に戻されて元気になるが、今度はフランクフルトから足の悪いクララがやってきて、ハイジの励ましを受けて奇跡的に歩けるようになる。まあ、だいたいそんなストーリーが思い浮かぶ…
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跡見順子著『「細胞力」を高める 『身心一体科学」から健康寿命を延ばす』 細胞力を高めて、いつでも闘える女になる 跡見 順子
2019.05.24 Fri
おかしいと思ったら声をあげる。変だと思ったら立ち上がる。不当な扱いをされている人を見たら立ちはだかる。頭にきたら怒る。これまで日本人女性に無かった強さです。でも、よく考えてみてください。声を出すのも、立ち上がるのにも、怒ることでさえ、身体とエネルギーを使う「行動」です。こうしなくちゃいけない!と思った時に、すぐに行動できる身体を持つこと。…
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『沖縄の米軍基地を「本土」で引き取る! 市民からの提案』 基地を引き取ることと性暴力とのディレンマ 里村和歌子
2019.05.24 Fri
本書は、全国で基地引き取り運動に携わる市民たちが協力して作り上げた一冊である。フェミニストでもあり、編者の一人でもある筆者が、僭越ながらこの場を借りて本の紹介をしてみたい。 基地引き取り運動とは、全国の米軍専用施設の7割が沖縄に集中している現状について、「本土」側の市民こそが、歴史的・政治的に沖縄に基地を押しつけている当事者なのではない…
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富永京子・著『みんなの「わがまま」入門』 (紹介:守屋佳奈子・左右社)
2019.05.09 Thu
なにかを強く主張し、変えようとすると、「それはわがままじゃない?」と言われてしまう。 あるいは、身近な人の行動を「わがままじゃん」と思ってしまう。 多様な人が生活するからこそ、「貧困」や「女」といった属性で簡単にはつながれず、他人と痛みを共有できない時代に、どうやって主張をして、環境を変えていくことができるのか。その方法を、中高生に語りか…
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藤本和子・著『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』――わたしたちを生かしてきたものに、わたしたちが気づくとき ◆評者 松本芽久美