大きなイベントが多かった5月。
あっという間に日付は過ぎ去り。
6月。すっかり初夏の陽気。

初夏どころか、北海道で30度近くを記録する猛暑の日すらあった。

世界の気候変動と共に日本の気候も大きく変化している。
21世紀である。

そんな中、久しぶりに『ネウボラ』に関わる講演・登壇の機会が多かった月だった。
主催したネウボラ研究会・パパ×育休の講演に加え、北海道議会議員の集会でのスピーチの機会までいただいた。

どこでも、4月の北海道知事選への政策提言から、北海道における子育ての課題について述べさせていただいた。

一番お伝えさせていただいたコトは、

-子どもの貧困は現象であって、原因は親の低賃金である-

ようやくこの声をあげられることができるようになった。

私たちは氷河期世代で、私は二十歳の2000年に就職した。
初めての就職は、正規社員だったが、手取りは11万円とちょっとだった。

地元の就職であったので、東京と比べると低い水準で仕方ないのであるが、それにしても、地元では有名な企業である。

そんな中でも、真面目にコツコツと独り暮らしで貯金もしていて、保険も掛けることができていた。

それでも、25歳になり、結婚にお金がかかり、そして次には出産にお金がかかり、そこで貯蓄は使い果たした。保険もほとんどを解約した。

待機児童保育の質・保育の環境に恐れ、仕事をセーブすることを選んだため、育休後復職ができず、非正規雇用の10万円を得ながら認可外保育園に5万円支払ってきた。

二人目の出産においては健康保険の貸付金制度を利用して出産した。

私の夫は北海道では中の上の会社の正規社員で管理職でもあり。
私も2000年の高専就職のあと、さらに専攻科へ通い大卒の学士も持っている。

普通に社会に出て、普通に子育てする道を選んで。

この状況となるということを上の世代は知らないのか、それとも、見て見ぬふりをしてきたのだ。

夫が正規職員なので、私はずっと子育てのために非正規雇用選択するしかなかった

非正規雇用は女性だけでなく、男性もいた。
優秀な大学を卒業した若者もいた。
下請けであるのに、大手企業の社員と名乗らされ、それなりのスキルの仕事をしていた。

-非正規雇用は差別-

男女は平等であると学校で学んだ。
日本は差別がないと学校で習った。
世界の中でも日本は平和であると学校では教えていた。

それらは学生の間まで

だけの認識であった。

私たちは希望を胸に抱き社会にでたのに。
私たちが学んだ日本の姿とは違う世界だった。

大きな失望の中ひたすらに人生を生きてきた。
十数年が経ち、ふと、立ち止まる。

もう、私は今年でもうすぐ40歳になる。

私たちは段階ジュニアの下の世代。

活動を始めて4年目にも差し掛かった。

ようやく、ニュースロスジェネ世代に光が当たり始めたがすべて遅かった。

-日本で子どもは増えない-

このことを前提にさらに、子育て支援と。
日本の来るべき未来に備えていかなければならない。

提案したいことはまだまだある。

まだ40歳だ。シニアと呼ばれる60歳までにはあと20年もある。

まだまだ、私たちにはできることがある。
私たちは、20~30代の一番輝かしい時期を世の中からふたをされて締め出されてしまっていた。
暗闇の時代を過ごした。
光を求め続けていた。

夢も見失った。
仕事もなかった。
やりがいもなかった。
お金もなかった。

そんな社会はあり得ないものだと、私たちは訴えていくべきだ。
私たちロスジェネ世代は下の世代をリードして世の中を変えていける。
貧困と格差にあえぐ私たちの子どもたち。
お金があっても、お金がなくても幸福度の低いこの日本社会。

変えていこう、次の世代のために。
声をあげよう、私たちの子どもたちのために。

パパ×育休シンポジウムへの応援ありがとうございました!
報告① https://ameblo.jp/neuvola-sapporo/entry-12464334278.html
報告② https://ameblo.jp/neuvola-sapporo/entry-12465849202.html
報告③ https://ameblo.jp/neuvola-sapporo/entry-12465910799.html
報告④ https://ameblo.jp/neuvola-sapporo/entry-12465913487.html

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NPO北海道ネウボラ代表 五嶋絵里奈(ごしまえりな)