貯蓄なし世帯、ワンオペ育児のパート主婦であったのだが、なんと今まさにフィンランドの地に降り立ったところである。
まさかただの主婦だった私が、本当に自分で稼いだお金を元に、フィンランドの地を踏むことができるとは・・・。
英語会話なんて全然できないのに、たった一人で飛んできてしまった。
人間能力なんて関係ない、必要なのはたった一つのパッション。
チャレンジしないで諦める必要なんてなくて、ダメだったらダメだったでそれが人生における豊かな糧となるハズである。
人生が160°よりもさらに変化している兆しを実感する、今は2020年2月。
北海道大震災直後の9月、おととしの秋。
起業塾からのコンテストで入賞(※参照)、5万円を獲得し、自分の自由に使えるお金というものを主婦時代通して初めて手に入れた。
この時、発表したのは地域共生型保育事業の提案である。
フィンランドネウボラの活動を真ん中に置いた、子育てと仕事の両立を叶え北海道の僻地環境でも実現できる地域保育。
新しい地域共生、地方創生の提案だった。
この事業については、その後2019年の北海道知事選での公約にも掲げられたものである。
残念ながら知事選では敗北し行政事業としては叶わぬものとなってしまった。(※参照)
それまでは、収入というもの、お金いうものは、家族と等しくするものであるためすべての収入を家庭に入れてすべてを家族のためとしていた。
はじめて、自分のチカラで得た自由なお金として死守した5万円。
これを基に昨年3月に設立した会社。
フィンランドネウボラの理念を中心に据え、NPO北海道ネウボラの活動を支えるファミリー支援事業と子育てしながらできるIT事業を行うのが、ハッピー・ファム合同会社である。(※参照)
※参照※
#10【ネウボラ活動と私②】
#15【北海道の統一地方選挙2019続報】
#20【経営者という途(みち)】
主婦であった時は、自分のすべてを諦めていたのに。
信じられない!!
私は今こうして憧れの地フィンランドにたどり着くことができた。
驚くべきタイミングで、2019年12月には新千歳空港とフィンランドの直行便も就航した。
フィンランドは千歳版ネウボラのある新千歳空港を玄関口に一直線、とても身近な旅行先となった。
フィンランドは、ただの主婦であった私に、ネウボラという切れ目ない社会福祉の理念を教えてくれた。
フィンランドは、ただの主婦であった私に、本当の男女平等を教えてくれた。
フィンランドは、ただの主婦であった私に、ワークライフバランスと新しい家族観の在り方を教えてくれた。
少子高齢化と低賃金、非正規雇用にあえぐ日本に絶対に必要な考え方なのである。
必ず北海道に、私はそれを持って帰ってくる。
今回のミッションは3つあり、3月の旅行記の中でみなさまに良いご報告ができればと思っている。
昨年2019年10月からは、ハッピー・ファム合同会社のファミリー支援協会プロジェクトを立ち上げ、フィンランドネウボラとネウボラの支援にあたるための知識や情報を講座として提供するファミリー支援員養成講座をスタートさせた。
自分は当事者からの活動であるため、行政用語にあたる、子育て支援の支援という言葉が好きではない。
当事者は支援されたいと思っているわけではないので、この言葉を本当は使いたくなかったのであるのだが、日本で何の講座かと認識を広めるにあたり、スタンダードな支援という言葉をイヤイヤながら選んだのである。
しかし、フィンランド語で支援を意味する言葉は『Tookie(トゥッキー)』。
なんだかカワイイ音の発音だった。
インターネットの専門用語『Cookie(クッキー)』と綴りが同じだったことも、専攻科でWEBデータベースを研究テーマとしていた私が気に入った点でもある。
ファミリー支援員資格をファミリーTOOKIE認定講座として、サポーター、インストラクター、マスターの3区分にすると決めた。
あの時の3つの満月を思い出し、ロゴのモチーフは迷わず3つの月に決めた。
※参照※
#13【3つの満月と藻岩山】
ファミリー支援協会については、また後日エピソードを綴ることとして、そんなファミリー支援員のサポーターが11月に12人、12月にはサポーターからのインストラクターが10人誕生している。
フィンランドの福祉を学ぶことで、『妊娠期から墓場まで』切れ目ない家族支援を。
手をつなぐ地域福祉。北海道の少子化と人口減少、地方創世の切り札としての実践。
ファミリー支援員たちと、北海道に合う形にアレンジするネウボラ、絶対に北海道・札幌の地で実現するためのチャレンジ。
そのスタートを切るのがいよいよ今年、2020年なのである。
運命の輪はまわりはじめた、人生の変化180°までの道のり、壁は厚く、その未来はまだ遠く。
それでも早くそこに到達した未来を見てみたい。
一番の壁は男女の平等。
早く勝ち取りつかみ取らなければ、私たち日本の人口減少の未来は明るくない。
私たちは、誰かに準備されたおかしな女性活躍の台に乗せられることなど望んではいない。
私たちは、私たちの女性活躍の物語を切り拓いていく。
人口減少先進国の日本の中でも先端を走る北海道。
フィンランドとほぼ同じ人口、フィンランドより気候条件に恵まれている北海道。
このまま過疎に憂う土地として消滅を待つのではなく、新しい働き方とライフスタイルを世界に先駆けて提案できるのは絶対にこの北海道なのである。
北海道の開拓の歴史の中にも、農業開発において北大や地域の有識ら者により北欧を学び手本として開発された地域もある。
そんな歴史や背景を持つ北海道で、北欧の福祉の考え方が合わないわけがない。
今回のミッション、一番の目的はこのフィンランドネウボラのシステムを正しい情報として北海道へ持ち帰ること。
それを、北海道でどのように実現できるか。
帰国したらNPO北海道ネウボラにおける実践に対して、地域ニーズに寄り添うためにどうアレンジして組み込んでいくかをさらに検討していくのである。
手をつなごう北海道、私たちは未来への新しい物語を必ず紡いでいける。
フィンランド旅行記報告は3月エッセイをこうご期待!
3月8日にフィンランド視察報告会も開催予定。
北欧テイストの可愛いお部屋で、新しく手に入れたMacで記事を書いています。
願う未来を実現するのは自分自身。
初めの一歩は、ほんのちょっとだけ勇気を持って半歩踏み出したこと。
私だけが特別じゃない、誰にでもきっとできることなんです。
2020年1月より、個人ブログもはじめました。
>北海道の社会活動家 五嶋絵里奈のただの主婦ブログ
>私の履歴書①~社会活動家としての4年間~
>私の履歴書②~社会活動を始める直前までのこと~
~人生が160°変わった!主婦の社会活動という選択~
#1【ただの主婦】
#2【ネウボラ】
#3【WANとの出会い①】
#4【WANとの出会い②】
#5【シグナル①北大と私】
#6【シグナル②明るいニュース】
#7【孤立母子①】
#8【#MeTooとネウボラ①】
#9【ネウボラ活動と私①】
#10【ネウボラ活動と私②】
#11【ネウボラ活動と私③】
#12【夫の家庭活躍】
#13【3つの満月と藻岩山】
#14【北海道の統一地方選挙2019】
#15【北海道の統一地方選挙2019続】
#16【若者が選挙に関心ない3つの理由】
#17【パパ育休なにそれおいしいの】
#18【子どもの貧困原因は親の低賃金】
#19【札幌市2歳児虐待死事件とネウボラ】
#20【経営者という途(みち)】
#21【ブロックチェーンのなぜ】
#22【40歳を迎えて】
#23【女性たちみんな輝こうぜ!】
NPO北海道ネウボラ代表 五嶋絵里奈(ごしまえりな)