わいわいWAN
わいわいWANは、 若い世代を中心としたオンライン&オフラインの集まりです。しごと、キャリア、恋愛、結婚、出産、育児のさなかにいる自分たちの感じたことや思ったことを、語り合い、つながり、情報を発信していく場です。 オンラインではそれぞれの身近な問題や出来事について自由に語り合い、オフラインではわいわい楽しく交流していく場を提供します。
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|---|---|---|
| 夏休み、旅行はどうされますか? | 2020年08月06日 08時35分 | 0 |
| 誹謗中傷・名誉毀損判例勉強会(無料)4月7日に開催します | 2023年03月26日 18時06分 | 0 |
| 誹謗中傷・名誉毀損判例勉強会(無料)4月7日に開催します | 2023年03月26日 18時11分 | 0 |
| ご署名をお願いします!女性も天皇になれるよう皇室典範改正を希望します! | 2024年06月05日 14時57分 | 0 |
| 『署名活動』女性も天皇になれるよう皇室典範改正を希望します! #愛子天皇 を希望する会 | 2024年07月03日 10時35分 | 0 |
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| 「コロナ禍でどうしてる?」 | 2020年04月24日 15時10分 | 19 |
| ゲームばかりする夫をどう思いますか? | 2016年06月24日 21時53分 | 1 |
| 夫に死んでほしい妻たち? | 2016年05月19日 10時25分 | 2 |
| 平日のPTA活動について… | 2015年11月12日 20時04分 | 2 |
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| 今日の係長語録⑤ | 2017年03月07日 19時59分 | 1 |
| 会議で声を荒げる人々 | 2017年03月05日 10時16分 | 1 |
| 今日の係長語録④ | 2017年02月28日 23時43分 | 4 |
| 今日の係長語録③ | 2017年02月22日 00時00分 | 3 |
| 金曜日の夜 | 2017年02月26日 08時04分 | 2 |
| 奇跡的な夜 | 2017年02月18日 20時15分 | 2 |
| 今日の係長語録② | 2017年02月15日 00時16分 | 1 |
| 今日の係長語録 | 2017年02月07日 22時19分 | 6 |
| 電車で見つけたオジサン達 | 2016年07月22日 10時59分 | 2 |
| おやじギャグ | 2016年03月12日 16時23分 | 1 |
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| 夏休み、旅行はどうされますか? | 2020年08月06日 08時35分 | 0 |
| 初飛行機…! | 2017年02月20日 23時57分 | 4 |
| 台湾の慰安婦記念館に行ってきました! | 2017年02月09日 23時42分 | 1 |
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| 真夏おすすめの食べ物ありせんか? | 2016年07月10日 16時49分 | 2 |
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| 2000万円問題 | 2019年06月12日 21時18分 | 0 |
| 選挙は買いか | 2017年10月05日 22時05分 | 0 |
| the 都議選 | 2017年07月02日 22時13分 | 0 |
| 確定申告の季節ですね | 2017年03月05日 13時50分 | 5 |
| 貯蓄から投資へ、ではなく | 2017年02月09日 00時18分 | 2 |
| 通貨が変われば金利も変わる | 2016年11月06日 23時20分 | 0 |
| 子育て女子の選ぶ保険とは?その2 | 2016年06月21日 23時18分 | 0 |
| 子育て女子の選ぶ保険はどれ?その1 | 2016年04月05日 23時00分 | 2 |
| 住宅を買うなら | 2016年02月02日 13時46分 | 158 |
| NISAについて思うこと | 2015年11月21日 00時19分 | 0 |
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| Let’s腸活♪ | 2017年02月17日 23時32分 | 1 |
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| 被扶養者って何? | 2016年05月24日 20時32分 | 1 |
| 『痴漢を離さないで』 | 2016年02月18日 14時33分 | 2 |
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| ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ | 2019年07月07日 00時14分 | 0 |
| ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想 | 2019年07月05日 21時31分 | 0 |
| 週刊読書人 ブレイディみかこインタビュー | 2019年07月05日 20時46分 | 0 |
| マヤ・デレン 全映画&ドキュメンタリー (ダゲレオ出版) | 2019年07月04日 23時01分 | 0 |
| 芸術新潮 2019年 07月号 大特集 萩尾望都 | 2019年06月30日 22時12分 | 0 |
| 『女ぎらい』 上野千鶴子 | 2019年06月30日 00時20分 | 0 |
| 未来を花束にして | 2019年06月27日 10時53分 | 0 |
| 神保町ブックセンター 田中美津出版記念トークライブ | 2019年06月26日 23時00分 | 0 |
| フェミマガジン エトセトラ | 2019年06月23日 22時01分 | 0 |
| 見えない性的指向 アセクシュアルのすべて | 2019年06月23日 00時31分 | 0 |
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|---|---|---|
| 防災・減災について、皆さんのご意見ください。 | 2016年03月28日 23時45分 | 1 |
| お母さんだけの部屋 ~その1 お母さん、部屋をつくる~ | 2016年02月23日 15時35分 | 2 |
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| 衆議院解散総選挙、皆さんはどう思いますか? | 2017年10月02日 10時00分 | 0 |
| 家事は気づいたほうが率先してやればいい | 2017年03月11日 00時53分 | 3 |
| 自己責任?? | 2016年06月04日 20時36分 | 2 |
| 『ナオミとカナコ』 | 2016年03月06日 20時29分 | 1 |
| 『偽装の夫婦』面白いです。 | 2015年11月15日 18時13分 | 0 |
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| 『署名活動』女性も天皇になれるよう皇室典範改正を希望します! #愛子天皇 を希望する会 | 2024年07月03日 10時35分 | 0 |
| ご署名をお願いします!女性も天皇になれるよう皇室典範改正を希望します! | 2024年06月05日 14時57分 | 0 |
| 9月29日(金)「おおよそ70の女たち これからが面白い!」のお知らせ | 2017年09月10日 18時21分 | 0 |
| 劇団銅鑼創立45周年記念公演第2弾No.50『いのちの花』 | 2017年06月25日 21時52分 | 0 |
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| 保育園って子育てする人の見方じゃないの? | 2018年05月10日 09時40分 | 0 |
| 結婚届が幸せを決める?! | 2017年03月09日 02時44分 | 3 |
| 女の子なのに?男の子なのに? | 2016年09月07日 13時58分 | 1 |
| 育児の大変さ | 2016年01月29日 23時24分 | 4 |
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| 誹謗中傷・名誉毀損判例勉強会(無料)4月7日に開催します | 2023年03月26日 18時11分 | 0 |
| 誹謗中傷・名誉毀損判例勉強会(無料)4月7日に開催します | 2023年03月26日 18時06分 | 0 |
| 女性はいつもこう感じておられますか? | 2020年07月23日 08時58分 | 0 |
| 性暴力救援センター協力弁護士は同時に加害者弁護をしないでください! | 2017年12月13日 10時01分 | 0 |
| DV・モラルハラスメントに苦しむ方へ byサバイバー | 2017年08月04日 03時46分 | 2 |
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| 先の見えない自粛生活~3密でコロナ破局?~ | 2020年05月03日 16時09分 | 0 |
| 山尾志桜里議員の「不倫」って何が悪いの? | 2017年09月08日 19時32分 | 30 |
新着記事一覧
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言葉は言葉をつないで糸となり、もう一つの言葉を生んでゆく(旅は道草・195)やぎ みね
2026.04.20 Mon
いつも不思議だなと思う。言葉は言葉をつないで糸のように絡まりあい、やがてもう一つの言葉が生まれて、その言葉を受け止めた人だけでなく、周りの人にも伝わって、やがて本が生まれてくるのだと思うことがある。 前々回のエッセイ「『ゆっくり歩く』を、ゆっくり読もう」(旅は道草・193)で、小川公代さんが、難病を患われた母上にハン・ガン著『少年が来る』(井手俊作・訳、CUON)の主人公トンホの言葉を語り伝えて母上が立ち直られ、また前回のエッセイ「「女+フェスティバル」2026に、元気をもらった」(旅は道草・194)で、斎藤真理子さんが、ハン・ガン著『別れを告げない』(斎藤真理子・訳、白水社)を採り上げ、「韓国の女たちは決して過去を哀悼で終わらせない」と語る言葉に勇気をもらって、「ぜひ、ハン・ガンの本を読まなくちゃ」と思った。 ハン・ガンは2024年10月10日にノーベル文学賞を受賞。「歴史的トラウマに立ち向かい、命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価されたという。しかも50代の若さで。2024年12月7日、ストックホルムで行われたノーベル文学賞受賞記念の挨拶「光と糸」の中で、ハン・ガンは、これまでどんな小説を書いてきたかを語っている。早速、ハン・ガン著/斎藤真理子訳『光と糸』(河出書房新社、2025年12月)を買って読む。 1980年5月の「光州事件」(韓国での正式名称は「五・一八光州民主化運動」)の4カ月前まで9歳のハン・ガンは光州に住んでいた。後に光州で起こった虐殺事件の900人の証言を毎日9時間ずつ1カ月かけて読み、他の国家的暴力に関する資料もあわせて、2014年に『少年が来る』を書き上げる。 資料を読み込む中で、「現在が過去を助けることはできるか?」「生者が死者を救うことはできるのか?」という問いかけが、やがて「過去が現在を助けることはできるか?」「死者が生者を救うことはできるのか?」と、「主語と目的語が逆転していった」とハン・ガンは語る。 さらにハン・ガンは、2017年から2年ほど済州島とソウルを往復して、1948年に起きた「済州島四・三事件」の虐殺生存者の証言を読み、資料を駆使して、7年をかけて2024年に『別れを告げない』を書いた。今、映画「済州島四・三事件 ハラン」(監督/ハ・ミョンミ)も上映中だ。 「傷と痛みと回復の過程を描く作家。それを通して人の尊厳のありかを示す作家。人間であることが耐えられないような残酷な歴史に分け入って、人類の小さな声を聞き取るために努力を重ねてきた作家。それがハン・ガンだ」と、訳者の斎藤真理子さんが『光と糸』「あとがき」に書くように、まさしくその表現がノーベル文学賞に値するものだったのだと思う。 それはまた偶然にも、2024年12月3日、韓国の元大統領・尹錫悦の「非常戒厳」宣言の政変後に沸き起こった多くの市民による元大統領への退陣要求運動の支えにもなっていく。「1980年5月が、2024年12月を救った」を合い言葉に。 そしてハン・ガンのノーベル平和賞を祝い、出身地光州市では「ハン・ガン! ありがとう! 五月はいまや世界の精神!」の垂れ幕が掲げられたという(同じく『光と糸』「あとがき」より)。まさにこれは「過去が現在を助けて」「死者が生者を救うことができた証」ではないか。 「小説を、私は身体を使って書いている。見て、聞いて、匂いをかぎ、味わい、柔らかさ、温かさと冷たさと痛み、心臓の鼓動とのどの渇きと空腹を感じ、歩き、走り、風と雨と雪を浴び、手を取り合い、こうしたすべての感覚のディテールを使用する。限りある生命を生き、また温かい血が流れる体を持った私が感じるこれらの生き生きとした感覚を、電流のように文章に吹き込もうとし、その電流が読む人たちに伝わったと感じたときには驚き、感動する。言語が私たちをつなぐ糸だということ、生命の光と電流が流れるその糸に私の問いが接続していると実感する瞬間に」とハン・ガンは受賞の挨拶文を結んでいる。いかにも詩と小説を結び合わせる「言葉の力」が溢れる文章だ。 だからこそ、「世界はなぜこれほど暴力的で、苦痛に満ちている?/と同時に、世界はなぜこれほど美しいのか?」という両義的な問いを問いかけるハン・ガンの本を、もっともっと読んでみたいと思った。 そしてもう一人、言葉に魅せられた詩人がいる。茨木のり子著『自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ』新装版(選・観賞解説/高橋順子、小学館、2009年)と茨木のり子著『ハングルへの旅』新装版(朝日文庫、1923年)を手にとって読む。 「りんとした声、歯切れのいいひびきが、どの詩の中にもみなぎっている。それは、挫けがちの自分を、そして他者を励ましながら、明るいほうへ、快活なほうへ手を差し伸べる、強靱でしなやかな精神から迸りでたものである」と選者の高橋順子は「時代を超えて、りんと」に書いている(『自分の感受性くらい』「はじめに」より)。 のり子は1926年生まれ。1945年、敗戦時は19歳だった。5年前に98歳で亡くなった私の母は彼女より3つ年上の同じ世代。母は、ままごとやお人形遊びが大嫌い、男の子とケンカして泣かせてばかりのオテンバだった。意気地なしの私とは違って、今の時代、あの母が生きていたら、きっとキャリアウーマンになっていただろうな。 「男の子をいじめるのは好き/男の子をキィキィいわせるのは大好き/今日も学校で二郎の頭を殴ってやった/二郎はキャンといって尻尾をまいて逃げていった」(「女の子のマーチ」より) 「駄目なことの一切を/時代のせいにはするな/わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」(「自分の感受性くらい」より) こんな詩を読むと、ひよわな志しか持ち合わせていない私なんか、「ばかものよ」と厳しく喝を入れられて当然と思うのだけれど。 そして茨木のり子は最愛の夫を亡くした翌年の1976年、50歳の時、朝日カルチャーセンターで「ハングル講座」を学ぶことになる。「隣の国のことばだから」「隣の国のことば――それはもちろん、南も北も含めてのハングルである」「はじまりが半分」と断言して。 そして日本の侵略時代、「(日本が)朝鮮語抹殺政策を徹底させながら、遂にたたきつぶせなかったことは、日本が敗退してすぐ、ハングルが息を吹きかえし芽ぶいてきたことでもわかる。見えないところで脈々と地下水のように流れていたのだ」と書く。 「儒教をとり入れて500年、長幼の序、実に厳然たる国である。一歳年上でも、敬語を使わなくてはいけないし、それを怠れば世間は黙ってはいず社会的制裁がある」と、ハングルを学ぶ中で茨木のり子は、彼の国の文化を再確認していく。 ハングルと日本語は、主語・目的語・述語の語順の並びは同じだが、言葉づかいの違いは、さまざまにあるようだ。本書はハングルを学ぶ難しさと楽しさが詳しく書かれている。また現地を訪ねる「旅の記憶」も実に味わい深い文章だ。 最後の章「こちら側と向こう側」の終わりに書かれた「尹東柱」の詩に、ジンと胸を打たれる。尹東柱は1945年、敗戦のわずか半年前の満27歳で、福岡刑務所で獄死させられた詩人。立教大学と同志社大学で学んだクリスチャンでもあった彼は独立運動の嫌疑で下鴨警察署に掴まり、福岡へ送られた。同志社大学の今出川校地の中庭には尹東柱の墓碑があり、いつも供えられている花々が絶えることはない。韓国からの修学旅行生たちも、よくそこを訪れるという。 1984年、尹東柱の全詩集『空と風と星と詩』(記録社)が伊吹郷氏の訳で出された。朝鮮語弾圧の時代に敢然とハングルで書いた詩を手紙といっしょに送られてきた友人が、それを甕(かめ)に入れ地下深く隠して保存していたために辛うじて残されたのだという。あと半年、生き存えていたら解放後の母国で大いに活躍した詩人であっただろうに。あまりにも早すぎる死を無念に思う。 一方、はるか昔の日本の鎖国時代、朝鮮王朝から江戸へ「朝鮮通信使」が、200年間に12回も公式使節団として漢城(ソウル)と江戸の間を往復していたという。李氏朝鮮と江戸幕府を仲介したのが対馬藩で外交官として活躍した近江出身の雨森芳洲だ。幼少より木下順庵に朱子学を学び、新井白石と並んで「詩の白石、文の芳洲」と称された。木下順庵の推挙で対馬藩へ士官。朝鮮語と中国語を深く学んだ学識と教養で対馬藩「朝鮮方佐役」に抜擢されることになる。 雨森芳洲庵の名物館長・平井茂彦著『雨森芳洲』(2004年11月)に詳しく書かれている。 「通信」とは「信(よしみ)を通(かよ)わせる」という意味。雨森芳洲が記した『交隣提醒』の五十四条には「誠信と申し候は、実意を申す事にて、互いに欺かず、争わず、眞実を以って交り候を、誠信とは申し候」とある。この言葉を今の日本の政治家の面々にぜひ読ませたいものだ。日朝・日韓関係しかり。日中関係しかり。 (奥びわこに「雨森芳洲庵」を訪ねて(旅は道草・58)やぎ みね)2014年11月20日 そして、もう一人の詩人・金時鐘著『朝鮮と日本に生きる――済州島から猪飼野へ』(岩波新書、2015年)も忘れられない1冊。第42回(2015年)大佛次郎賞を受賞。 金時鐘は1929年、釜山生まれ、青年期、済州島で育つ。日本統治下、日本語をすすんで学ぶ。朝鮮半島は1945年、解放と独立。米ソ冷戦下の1948年4月3日、「済州島四・三事件」が起こり、金時鐘は、若い「サフェジュイジャ(社会主義者)」として参加する。同年8月15日「大韓民国」、9月9日「朝鮮民主主義人民共和国」が38度線を挟んで樹立。翌1949年、金時鐘は「父の、あらんかぎりの奔走により」、日本へ脱出する。以後、大阪・猪飼野で暮らすことになる。1998年、金大中大統領就任を機に「朝鮮籍」だった同氏に臨時パスポートが発給され、49年ぶりに訪れた済州島で父母の墓にぬかずくことができたという。 (信(よしみ)を通(かよ)わせるという希望(旅は道草・73)やぎ みね)2016年2月20日 3月末、娘と孫娘は友だちの母娘と共にソウルへ2泊3日の旅に出かけた。行きはエアソウル、帰りはアシアナ航空の格安便で往復。円安のさなか、いろいろと工夫して今どきの若い人向けのソウルをたっぷり楽しんできたようだ。私はお留守番。 去年の夏、10年のパスポートをとったから、もう少し円安が収まったら海外旅行に飛び立つからね。まずはお隣の国へ。さらには、かつて何度か旅した中東やヨーロッパの国々の思い出の地へ、必ずや再訪するからね。 言葉と言葉は糸となり、たとえ国は違っても、人と人を結ぶ心の糸は、きっときっと細く長くつながってゆくことを信じて。
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WAN最終講義アーカイブ 三橋順子:セクシュアル・マイノリティ論の新たな枠組み―「LGBT」を超えて―.
2026.04.19 Sun
https://www.youtube.com/watch?v=hUlDrVmTRHEWAN最終講義アーカイブに、以下の最終講義を加えました。 【最終講義をされた方】 三橋順子(みつはし じゅんこ)さん 【最終講義のタイトル】 明治大学文学部「ジェンダー論」最終講義「セクシュアル・マイノリティ論の新たな枠組み―「LGBT」を超えて―」 【最終講義日時】 2026年3月10日 【会場】 明治大学駿河台キャンパス・リバティータワー 【退職年月日】 2026年3月31日 【専門分野】 ジェンダー&セクシュアリティの歴史学研究、とりわけ、性別越境(トランスジェンダー)の社会・文化史。及び、買売春(主に昭和戦後期)の歴史。 【プロフィール】 1955年、埼玉県秩父市生まれ。1995年頃から男性から女性への性別越境者(Trans-woman)の立場で講演・執筆活動を始め、2000年に中央大学文学部兼任講師(現代社会研究)に任用され、日本で最初のトランスジェンダーの大学教員となった。2005年にはお茶の水女子大学非常勤講師として専論講座としては日本初となる「トランスジェンダー論」の講義を担当した。その後、多摩大学、都留文科大学、群馬大学(医学部)、東京経済大学、明治大学、早稲田大学、関東学院大学などの非常勤講師、慶應義塾大学法学部招聘講師を歴任。 著書に『女装と日本人』(講談社現代新書、2008年)、『新宿「性なる街」の歴史地理』(朝日選書、2018年)、『歴史の中の多様な「性」―日本とアジア 変幻するセクシュアリティ』(岩波書店、2022年)、『これからの時代を生き抜くためのジェンダー&セクシュアリティ論入門』(辰巳出版、2023年)。 【最終講義の概要】 第1部では、「LGBT」という枠組みの限界を指摘し、「SOGIE」概念の再考(再興)を提唱する。 第2部では、アジアから「性」の枠組みを見直すべきことを提唱する。具体的には、男性「同性愛」概念の4類型化、それに関連して、イスラム社会で同性愛が厳禁とされていることの再検討、身体本質主義ではなく「なり」(gender expression)を重視したセクシュアリティのあり様について述べる。 <構成> ご挨拶 第1部 「LGBT」という枠組みを見直す 1 「LGBT」という枠組みについて 2 「SOGIE」概念の再考(再興) 3 T(Transgender)の課題 第2部 アジアから「性」の枠組みを見直す 1 アジアから見直すべきもの 2 男性「同性愛」概念を見直す 3 イスラム社会では、同性愛は厳禁とされているが・・・ 4 「女なり」の話 ―「性的指向(sexual orientation)」概念を見直す―
カテゴリー:最終講義
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「低負担低福祉」の自己責任社会へ? ちづこのブログNo.167
2026.04.19 Sun
高市早苗首相が博打に出た2月の「自己都合」解散に伴う総選挙で、各政党はのきなみ消費税減税と保険料削減を唱えた。参政党、共産党、れいわ新選組、社民党はもとから消費税廃止組。国民民主党は5%への減税。そこへかつて消費増税を唱えた民主党の流れを汲む立憲民主党も、公明党と共に設立した中道改革連合では食料品に限って廃止。自民党と維新の連立与党は、野党の政策に「抱きつき」戦略で2年間に限って食料品の消費税廃止を打ち出した。チームみらいだけは消費税廃止を打ち出さなかったものの、代わって保険料の減額を打ち出した。維新、国民民主、参政、共産、れいわも、軒並み保険料引き下げを公約に掲げた。 財源がなくなるとどうなるのか?とりわけ社会保障税として使い道が指定された消費税が廃止されると、約25兆円の減収、5%になるとその半分、食料品に限ると5兆円の減収になる。代替財源が取り沙汰されているが、手当てがつかなければ社会保障財源が減少する。保険料も減額すればその分の原資が減る。結果は社会保障の削減だ。負担の低下が給付の低下につながることに各政党が口をつぐむのは、フェアではない。 日本の国民負担率は税金・社会保険料を合計しておよそ国民所得の46%。これが5割に近づいたことを、江戸時代の米を納める割合になぞらえて「五公五民」などと揶揄するひともいるが、諸外国と比較すると、国民負担率6割前後の欧州諸国と3割台のアメリカとの中間に位置する、日本は中負担中福祉の国家である。そのおかげで格差社会アメリカにはない、公的医療保険や公的介護保険が成り立っている。まだまだ十分とは言えないが、日本は相対的には社会保障が充実した社会なのだ。 政権与党が圧勝した国で、選挙民はほんとうに「低負担低福祉」をのぞんでいるのか。それをくつがえすデータを、医療経済学者の二木立さんが『文化連情報』1月号に示していた。それによると、直近の6つの意識調査を分析したところ、「給付も負担も減らす」のに賛成したのはどの調査でも1〜2割に留まり、むしろ多数の国民は「現在の給付水準維持するためには負担増になってもかまわない」と考えていることがわかる。 ちなみに福祉ジャーナリスト、大熊由紀子さんは、国民負担率と呼ばずに、「国民連帯率」と呼んだ方がよい、と提言する。二木さんも「国民皆保険は日本社会の『安定性・統合性』を維持するための最後の国民連帯の砦」と言う。介護保険も「おたがいさま」の社会の証なのだ。 負担なきところに給付はない。政策論争をするなら、負担と給付をセットで主張すべきなのに、負担の話が多く語られない現状は無責任というほかない。高市首相は消費税減税に積極的だが、借金し、投資する「責任ある積極財政」を推進するともいう。これは「無責任な積極財政」とならないか。 二木さんは、日本の納税者が負担増に消極的なのは、政治不信が原因だという。私もそのとおりだと思う。高市首相は自民党総裁として、実態解明の進んでいない裏金問題に関与した元議員らを公認して選挙を戦った。政治不信を解消しない政府を国民が選んだことで、「低負担低福祉」の自己責任社会への舵を切ったことになるのだろうか? 「朝日新聞」2026年3月17日付け北陸版「北陸六味」から許可を得て転載。 朝日新聞社に無断で転載することを禁じる(承諾番号18-5999)
カテゴリー:ブログ
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日本版「女性の休日」をシスターフッドの新たな契機に ――アイスランドの女性たちから学んで ◆朝岡晶子
2026.04.18 Sat
日本版「女性の休日」アクションの最後に挨拶する上野千鶴子さん(3月6日。写真提供:しんぶん赤旗)「50年待たずに勝つ!」 2026年3月6日金曜日夜、新宿駅東南口広場は、日本版「女性の休日」アクションに参加するために集った女性たちの熱気で溢れていた。 19人の女性たちによるリレースピーチと、そのあとのレゲエシンガー・リクルマイさんのライブで最高潮の盛り上がりに達していたアクションの最後に、日本の女性学・フェミニズム研究を牽引してきた上野千鶴子さん(認定NPO法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク(WAN)理事長、東京大学名誉教授)が登壇して次のように語り、参加者から大きな歓声が上がった。 「50年前、アイスランドの女たちは、やるの?やれるの?ほんとにやる!って言いました。それを見た日本の女たちの心に灯がともりました。やるの?やれるの?やっちゃおう!って始まりました。そして今日の日を迎えました。やるの?やれたよ!やっちゃえた! アイスランドは50年かけて今の状態をつくってきました。でも、日本の女は今から50年は待てない。だから今すぐ夫婦別姓を!今すぐ同性婚の実現を!今こそ性暴力をなくせ!今こそ男女同一賃金を!今こそ戦争をやめろ! 『最初は無視され、次にからかわれ、それから嫌われ、最後に勝つ』。アイスランドの女たちはそう言いました。私たちもいつか必ず勝つ。50年待たずに勝つ!」 新宿駅東南口広場で行われた日本版「女性の休日」アクションでライブを行うリクルマイさん(3月6日。写真提供:しんぶん赤旗)「女性の休日」とは何か 1975年10月24日、北欧の小国アイスランドで、女性たちの9割が一斉に仕事や家事を放棄した「女性の休日」。女性たちによるいわゆるゼネラル・ストライキである。首都レイキャビクで行われた集会には、当時の人口の10%を超える2万5000人が集まり、それ以外にも20カ所以上で集会が開かれたという。 今日アイスランドと言えば、ジェンダーギャップ指数で16年連続1位を獲得するジェンダー先進国として知られるが、今から50年前の当時は、現在の日本同様、男女の賃金格差も、職場や家庭内におけるジェンダー格差も大きく、政治分野でも他の北欧諸国に比べて遅れをとっていた。国連で1975年を国際女性(婦人)年とすることが決まったことに呼応し、世界の多くの国で女性の地位向上をめざす取り組みが動き始めていた。そうした動きの中で、アイスランドでは、アイスランド女性社会連盟、アイスランド女性権利協会、レッドストッキング運動(ⅰ) などの女性団体と国連アイスランド本部が合同委員会を設立し、取り組みを始める。その議論の中で、国連デーである10月24日に、女性たちが一斉に家事や仕事をやめること=ストライキが提案されたのである。 ストライキを提案したのは、レッドストッキング運動の女性たちだった。しかし、「ストライキなんて共産主義みたいで論外!」(ⅱ) という保守派の女性たちの意見もあり、喧々諤々の議論の末、より多くの人と連帯するために、「休日」という言葉でまとまった。 アイスランドは1975年以降も、1985年、2005年、2010年、2016年、2018年、2023年、2025年の計8回「女性の休日」を実施している。昨年25年の「女性の休日」は、75年から50周年ということもあり、レイキャビクで開かれた集会には約5万人(人口約39万人)が集まった。 映画の反響から日本版「女性の休日」へ 1975年10月24日のアイスランドでのこの出来事を追ったドキュメンタリー映画「女性の休日」が、その日から50年経った2025年10月25日、日本で公開された。 映画が公開される少し前から、友人で弁護士の太田啓子さん、武井由起子さん、太田伊早子さんらとこの映画が話題になり、そのやり取りの中で、「私たちも『女性の休日』をやりたいね」という話が持ち上がっていた。並行して、ジャーナリストの浜田敬子さんや、選択的夫婦別姓を求める取り組みを行っている一般社団法人あすには代表理事の井田奈穂さんらが「女性の休日プロジェクト」を立ち上げ、各地での上映に合わせたトークイベントを企画したり、2026年3月8日の国際女性デーに合わせ、3月6日に日本版「女性の休日」を呼びかけたりしているという情報が入った。 10月末、神戸在住の作家・アルテイシアさんなど、つながりのある女性たち7、8人でオンライン会議を開き、日本版「女性の休日」実施に向けた相談を始めた。私たちが当初から大切にしたいと考えていたのは、東京など首都圏でイベントを行うだけではなく、全国でそれに呼応し、連動した「全国一斉アクション」を呼びかけるということだった。 会議参加者(のちに実行委員)は私も含めてあくまでも個人参加だったが、新日本婦人の会(新婦人)や、この企画に賛同された上野千鶴子さんが理事長を務めるWANのスタッフの女性たちも加わり、毎回積極的な意見が交わされた。12月の会議からは上野さんも参加した。 12月末には、3月6日に新宿で街頭アクションを実施することを決め、市民やメディアへの周知と、国会議員に対して、日本における女性差別やジェンダー平等の遅れ、そして女性の権利拡充にいっそう関心をもってもらうために、日本版「女性の休日」プレ企画として、2月5日に院内集会を実施することを決定した。 その準備をすすめていたところに飛び込んできたのが、年明け早々の、高市首相による解散総選挙報道だった。2月のプレ企画を一旦ストップし、総選挙に臨んだ後に待っていたのは、自民党と日本維新の会が衆議院の議席の3分の2を大きく超えるという結果だった。加えて残念だったのは、これまで女性たちの運動に連帯して励まし、おそらく日本版「女性の休日」にも賛同し、協力をしてくれるに違いなかった野党の女性議員の幾人もが落選してしまったことだった。投開票日翌日夜に開いたオンライン会議では、院内集会の仕切り直しとともに、この選挙結果への危機感から、3月6日の街頭アクションでは、憲法と平和をテーマにしたスピーチを入れることなどについても意見交換した。 2月24日に行うプレ企画の院内集会と、3月6日の新宿での街頭アクション、そして3月6日から8日まで呼びかける「全国一斉アクション」についてプレスリリースを行うにあたって、正式な実行委員会名称を「日本版『女性の休日』アクション実行委員会」とし、実行委員会の賛同人(呼びかけ人)として、アルテイシア、井田奈穂、上野千鶴子、太田啓子、武井由起子、和田靜香(ライター)にお願いすることとなった(敬称略)。総選挙によって準備が遅れたが、アクションへの個人と団体の賛同を呼びかけることも決めて賛同フォームをつくり、募集も始めた (ⅲ)。またX(旧Twitter)のアカウント(女性の休日アクション @march6forwomen)も立ち上げ、#わたしが一日休んだら、#2026女性の休日のハッシュタグをつけて投稿することを呼びかけるなど、実行委員会だけではなく、多くの女性たちと共につくり上げるアクションにすることを大切にしながら、当日までの準備を急いだ。 プレ企画・院内集会の成功 2月24日、衆議院第二議員会館の会議室で行ったプレ企画の院内集会には、会場いっぱいの参加者80名が集まり、XとInstagramアカウントからのライブ配信とZoomからの参加者を合わせると、最高同時視聴数は600名を超えた。 院内集会には、「女性の休日プロジェクト」実行委員のおひとりである浜田敬子さんから動画メッセージもいただいた。浜田さんは1975年の「女性の休日」に9割の女性たちが参加できたのは対話がくり返されたからだということや、今日まで続く「女性の休日」の成功には、非正規や移民の女性たちも参加できるように、女性の権利協会が企業のトップに手紙を書いていることなどを紹介された。そして各地で「女性の休日」企画が進んでいることを歓迎し、「全国で運動が自然発生的にできて、それがゆるく連帯していけばいいなと思っている」とメッセージを寄せた。集会には、立憲民主党、国民民主党、社民党、日本共産党などから現職の議員と元議員8名が参加し、連帯の挨拶を行った。日本版「女性の休日」プレ企画の院内集会登壇者(2月24日。写真提供:しんぶん赤旗) 集会では、上野千鶴子さんが「日本社会とジェンダー 女性はなぜ活躍できないのか」をテーマに、日本がいかにジェンダー後進国であるかをデータに基づいて報告したほか、アルテイシアさんとアイスランド政治研究者で龍谷大学研究員の塩田潤さんが対談を行った。アルテイシアさんは、映画「女性の休日」に登場するアイスランドの女性たちと同様、日本の女性たちも「女性の休日」に参加するかどうか悩んでいると話して、ある女性のエピソードを紹介し、「家庭でも職場でも、普段女性がやっていることを男性がやってください。そして気持ちよく女性を送りだしてください」と呼びかけた。 アルテイシアさんの話を受けて、塩田さんはこう話した。「しかし参加できない女性もいる。自分がその場を離れてしまうと、ケアが成り立たない。参加できる人たちは、参加できる状況をつくるために動き、参加できない女性たちのことを考えながら参加できたらいい」。 メディアからの質問や発言を受けたあと、当初予定していなかった市民の参加者からの発言を求めると、複数の方から手が上がった。最後に挙手された女性(Tさん)が、「息子が寝たきりで、医療的ケアが必要です。今日はたまたまレスパイト(介護などを行っている人が休息できるよう支援すること)の日だったので来られました」と話し始めた途端、会場はしんと静まった。そして「養護学校に12年間通いましたが、保護者の付き添いが必要だったため、母親である自分がずっと付き添ってきた。今日のことを踏まえて、力強く生きていけたらと思います」と話されて、会場から大きな拍手を受けた (ⅳ)。 私たち実行委員は集会後、彼女が発言されたことについてくり返し話題にしながら、「今日、院内集会を開いた意味があった」「このアクションをやってよかったと思えた」などと語り合った。Tさんの発言が、「女性の休日」とは何かについて、私たちに大きな気づきを与えてくれる機会となったことは間違いない。 新宿駅東南口広場で行われた日本版「女性の休日」アクションでのポストイットデモの様子(3月6日。写真提供:Mcreate)日本版「女性の休日」アクション@新宿 3月6日の日本版「女性の休日」アクションは、新宿駅東南口広場に〝今日は家事も仕事も休みます〟と書いた大きなバックバナーを設置し、ステージを組んで行った。同広場で17時頃から始めたポストイットデモ(付箋に意見を書き込み掲示する)には、88名の方が参加した。最も多く書き込まれたテーマは選択的夫婦別姓で、〝選択的夫婦別姓実現して!旧姓使用法制化じゃダメ!〟〝アイデンティティの問題です!!〟などと書かれた付箋が並んだ。また男女賃金格差解消を求める声や、〝ケア労働の賃金をあげて長時間労働を改善して!〟〝つながっていこ!あきらめないでいこ!シスターフッド万才!!〟〝戦争ぜったい反対!!アメリカのような軍事大国になってほしくない!〟など、多様な声が色とりどりの付箋に書かれて掲示された。 18時からスタートしたアクションは、弁護士の久道瑛未さんと共に司会を務めた太田啓子さんの「『女性の休日』は、アイスランドの女性たちからやればできるという勇気をもらう出来事であり、映画でした。今日から1週間ほど、日本でも『女性の休日』をやろうと同じ思いを持った人たちがいろんな動きをします」という挨拶から始まり、そのあと、多彩な19人17組(ⅴ)の女性たちのスピーチが続いた。スピーチは、女性差別や女性の権利に関わる問題を中心に、選択的夫婦別姓、性暴力、非正規、低賃金、排外主義、軍拡など多様で、どれも多くの女性たちにとって切実な問題の解決を訴えるものであり、参加者からはその都度、歓声と大きな拍手が起きた。スピーチの中からいくつか紹介したい。 公務非正規女性全国ネットワーク・はむねっと共同代表の瀬山紀⼦さんは、2020年に制度化された会計年度任用職員問題について、「1年ごとに入れ替え可能で、国の機関でも多くの方がいつ切られるかわからないという思いで働かされています。ハローワーク、家庭児童相談員、図書館司書、学芸員、保育士、スクールソーシャルワーカー、市役所の窓口、男女共同参画センターの職員など、その多くが女性。働き手の半数やそれ以上が非正規という自治体もある。その人たちが休んでしまったら仕事場が回りません」と強調した。 平和を求め軍拡を許さない女たちの会共同代表の田中優子さんは、共に共同代表の前田佳子さんと一緒に登壇し、「今日は『女性の休日』として集まっていますが、ここはどこへ向かっていくのか。やはり戦争を止めることに向かっていかなければならないんです。一歩でも戦争へ向かうような動きが出てきたら必ずみんなで集まりましょう」と呼びかけた。 沖縄出身で慶應義塾大学学生の崎浜空音さんは、沖縄における性暴力問題について訴えた。「沖縄で多くの性暴力の事件を見て、それを伝えたいと思って上京しました。2025年は過去40年で最多の検挙数。しかし米兵の性暴力事件は日米地位協定で守られているため不起訴が多い。そして本土の無関心があります。沖縄のことも日本のフェミニズムの中に入れていただきたい。これ以上、沖縄の被害を増やしたくない」。 最後に登壇した元女子サッカー選手の下山田志帆さんは、このような街頭でのアクションに登壇するのは初めてとのことだったが、そのスピーチはその後SNSなどでも大きな反響があった。 サッカーを始めた小学3年生の当時は、サッカーは男子のスポーツでした。試合前に『あいつ女じゃね』と言われたり、私だけ握手してもらえなかったりしたことも日常茶飯事。ある日の試合中、相手チームのお母さんが『女なんかに負けるな』とヤジを飛ばした。私は仕方ないかと思ったのですが、チームメイトのお父さんが『サッカーするのに男か女か関係ないだろう』と怒鳴ってくれたんです。それを見て初めて、私にされてきたことは怒っていいことなんだと気づいた。(中略) 私の願いは、女性が好きなスポーツや仕事、生き方を選択するときに、誰かを納得させる理由を必要としない社会です。まだ通過点にいる私たちは、かつて私のチームメイトのお父さんがしてくれたように、本当につらい人が声を上げるのではなく、半径3メートルにいる人が代わりに声を上続けること。声を上げ続けることは、絶望することもある。でも、その声で救われるひとりが必ずいるので、私たちで一緒に声を上げ続けて、この社会を変えていきましょう」。フェミブリッジ東京の「女性の休日マーチ」は新宿駅東口からスタートして新宿駅東南口広場の日本版「女性の休日」アクションに合流(3月6日。写真提供:Mcreate) 新宿駅東南口広場のアクションには、直前に新宿で行われたフェミブリッジ東京の「女性の休日マーチ」に参加した女性たちも合流し、参加者は約1000人を数えた。テーマカラーの赤いものを身に着けたり、プラカードやペンライトを持った方も多く、参加者の8割以上が女性だったと思われる。「しんぶん赤旗」の記事によると、この場には、遠く岩手や長野からそれぞれの思いを持って駆けつけ、参加されていた女性もいた (ⅵ)。アクションはYouTubeでも生配信され、その後のアーカイブ視聴も増え続けている (ⅶ)。 「女性の休日プロジェクト」のメンバーで、日本版「女性の休日」アクション実行委員のお一人でもある井田奈穂さんらが3月6日、丸の内で開催したイベント「働き方未来会議」には、日弁連会長や連合会長、自治体首長や企業のトップも参加した。 全国で同時期に実施された「女性の休日アクション」を可視化した「女性の休日プロジェクト」内のイベントマップ (ⅷ) に書き込まれたイベント数は260を超えた。マップを見ると、北は北海道岩見沢市から、南は沖縄県石垣市(石垣島)まで大小さまざまなアクションが取り組まれたことがわかる。また、新婦人が呼びかけ、各地で取り組まれたアクションは、370カ所9700人にも及んだという(新婦人調べ。「新婦人しんぶん」3月21日号)。正確な数はつかめないが、おそらく全国500カ所以上、優に1万人を超える女性たちが、「女性の休日」にかかわるアクションに参加したといっても過言ではないだろう。日本版「女性の休日」アクションのこれから 1975年10月24日に実施されたアイスランドの「女性の休日」は、前述したように、50年後の2025年までに8回行われている。そしてこの50年の間に男女平等を推進し、女性差別を解消する様々な施策を実現させてきた。驚くことに、最初の「女性の休日」翌年の1976年には男女平等法が制定され、それに伴って男女平等審議会が設置されている。2回目の「女性の休日」では男女同一賃金を要求し、回を重ねるごとに要求も発展してその実現も前進し、6回目の「女性の休日」が実施された2018年には、世界初となる「男女同一賃金認証法」(ⅸ) が施行された。 政治分野の変化も大きい。アイスランド在住の作家イライザ・リード氏の『ジェンダー平等世界一 アイスランドの並外れた女性たち』(明石書店、2025年)に解説を寄せた三浦まりさんは、次のように記している。1975年の「女性の休日」から「5年後にはヴィグディス・フィンボガドッティルが世界で初めて民主的に選出された女性の国家元首(大統領)となった。(中略)翌年(83年)には国会の女性割合は5%から15%へと急増。1回の選挙で、クオータ制がないにもかかわらず、ここまでの変化を起こしたことに驚きを禁じ得ない。女性たちがいかに連帯し、行動を起こしたのかが、この数字だけでも伝わってくる。現在ではほぼ男女同数を達成している」。 それでも、アイスランドの女性たちは今日も声を上げている。2025年の「女性の休日」で発言した、組合員の8割を女性が占める市職員労働組合代表は、「現在でもなお女性の賃金は男性よりも2割低く、女性の5人に2人が生涯に暴力を経験していると非難し、『完全な平等の実現のために全ての姉妹と手を取り合おう』」(ⅹ) と訴えた。 日本版「女性の休日」アクション実行委員会は、「女性の休日プロジェクト」と協力しながら、来年以降のアクションに向けて相談を始めている。1975年の「女性の休日」以降、一歩ずつ社会を動かし、女性たちの権利を拡充してきたアイスランドのように、日本でも、女性たちが声を上げることによって、家庭、学園、地域、職場、そして政治の場においても、男女平等・ジェンダー平等を実現したい。 そのために求められるのは、さらなる女性たちの連帯(シスターフッド)だろう。アイスランド政治研究者の塩田潤さんが紹介している、アイスランドの歴史家シグリーズル・クリストムンズドッティル氏の言葉が興味深い。「10月24日の出来事は、女性がいなければ社会は機能しないという事実と、女性がひとつの目標のもとに団結したときの強さの両方を効果的に示すものであった。(中略)団結すればそれまで変えられないと思われていたことを変えることができる、という意識を持つきっかけとなった」(ⅺ) 。 50年前、他国にもさほど男女平等・ジェンダー平等のモデル国がなかったであろうアイスランドでは、保守的な女性団体から急進的な女性団体までが連帯して合同委員会をつくり、男女賃金格差の解消や家事労働の価値を認めることなどを盛り込んだアジェンダを掲げて「女性の休日」=ストライキを実施した。国の規模も時代も異なるが、女性に対する差別や女性たちが抱える不満・要求は、どの国に暮らしても、いつの時代であっても、大きな違いはないのではないだろうか。つまり、日本に暮らす私たちももっと連帯できるはずであるし、そのための努力を続ければ、「それまで変えられないと思われていたことを変えることができる」だろう。 冒頭に紹介したように、3月6日の新宿でのアクションで上野千鶴子さんは、「アイスランドは50年かけて今の状態をつくってきました。でも、日本の女は今から50年は待てない」と訴えた。2026年3月の日本版「女性の休日」を、日本のシスターフッドを広げ、強めるための新たな契機にしたい。 日本版「女性の休日」アクション登壇者とスタッフの記念撮影(3月6日)(あさおか・あきこ) (ⅰ)「レッドストッキング運動」とは、1969年にニューヨークで始まり、その後デンマークやアイスランドなどに波及した急進的な女性解放運動 (ⅱ)映画「女性の休日」公式パンフレット(kinologue/kinorogue books、2025年) (ⅲ)当日までに個人賛同者は中島京子さん(小説家)、三浦まりさん(上智大学教授)など204名、団体賛同は、女性差別撤廃条約アクション、川崎市男女共同参画センターなど63団体 (ⅳ)院内集会に参加していたしんぶん赤旗の都光子記者が、その後Tさんに追加取材を行い、3月6日付の「しんぶん赤旗」に記事が掲載された (ⅴ)3月6日にスピーチされた方と肩書きは以下の通り(発言順)。①畠山澄子(ピースボート共同代表)、②辛淑玉(のりこえねっと共同代表)、③柏原恭子(日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク共同代表)、④山本蓮(地方女子プロジェクト)、⑤伊藤みどり(介護福祉士・ホームヘルパー国賠訴訟元原告)、⑥鴨百代(全国ユニオン初代会長・労働組合なのはなユニオン副委員長)、⑦瀬山 紀子(公務非正規女性全国ネットワーク・はむねっと共同代表)、⑧竹信三恵子(非正規公務員voicesアドバイザー兼ジャーナリスト)/藍野美佳(非正規公務員voices世話人)、⑨高木りつ(全労連副議長)、⑩みずき(会社員)、⑪eri(アクティビスト)、⑫金澤伶(学費値上げとゼロプラン・差別排外主義に反対する東京大学大学生)、⑬田中優子/前田佳子(平和を求め軍拡を許さない女たちの会共同代表)、⑭上田めぐみ(一般社団法人あすには陳情アクションチームリーダ―/第3次選択的夫婦別姓訴訟東京原告)、⑮崎浜空音(慶応義塾大学大学生)、⑯瀧波ユカリ(漫画家)、⑰下山田志帆(元女子サッカー選手) (ⅵ)「しんぶん赤旗」2026年3月8日付記事 (ⅶ)CLPによる配信「日本版女性の休日全国一斉アクション@新宿駅東南口広場」https://www.youtube.com/watch?v=mpURf54PVCA (ⅷ)女性の休日プロジェクトサイト https://wdayoff-project.studio.site (ⅸ)従業員25名以上の企業・組織は、男女間の賃金平等を実践していることを示す証明書を取得する義務を負い、違反企業には1日当たり最大500ドル前後の罰金が科される (ⅹ)しんぶん赤旗欧州特派員・吉本博美記者による「しんぶん赤旗」2025年11月30日付記事 (ⅺ)塩田潤「一九七五、放棄/蜂起するアイスランドの女性たち」『地平』2024年8月号 『前衛』2026年5月号より承諾を得て転載しました。 写真2点はWANサイトが追加しました。 〜〜〜〜〜 WANサイトに掲載されている「女性の休日」関連記事は、「女性の休日」タグや、こちらからご覧いただけます。
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