7月頭には、宇宙ビジネスで東京出張。
ことの発端は昨年の今頃の開催であった、女性起業家プログラムへの参加。
札幌市の補助を受けて、東京表参道で開催されたビジネスの学びから飛び出したはRUNAizプロジェクト。
宇宙衛星データ利活用を社会貢献とビジネス化することを目指すプロジェクト。

本来は、ネウボラの活動をなんとか継続するためにはどうしたら良いかのどん詰まりの中参加した希望であったのであるが、様々なセミナー・ワークショップからブラッシュアップ、潜在意識を開放したことで、飛び出したアイデアはネウボラから遠くなんと宇宙。

着想は遠く数年前、北海道の衛星関連の協議会に参加したのちの懇親会ですでに発言していたアイデアである。

女性起業家プログラムの3日目、不思議と雑談から発言したのが始まりだ。
雑談相手であった、台湾人女性経営者とすぐパートナーを組み、企業名もそのプログラム終了後、会場で粘り続けて作ったが残念なことにまだまだ登記には至っていないものである。
その後の東京滞在中は、そんな不思議とその北海道での協議会懇親会で出会っていたJAXA職員とちょうど飲み会も企画していたところで、まさかの展開であったが、信じられないことに、すぐにその活動は進展、大きな結果は出せていないものの、その私の妄想するアイデア全貌の可能性の灯火は、きっと世界中の働き方を変える。無限の可能性に満ちている。

宇宙ビジネスのアイデアを持ち活動しながら、抱える薄利な福祉活動、北海道のネウボラの取り組みは、もう仕組みは完成のところまで来て、あとは金と人。

自分自身が手をかければサクサクできた仕事が人を抱えることで困難になっていく。
人の教育、そして福祉のこの北海道ネウボラの活動のためのスキルが必要であるからだ。

もう、この人手不足の中、完全にボランティアで軸を持ち子育てに命をかけて活動する人なんて本当に私くらいしかこの札幌市にはいない。と、いうこともわかった。
次の段階として、金がなければ人を集められず・育てられず。

それ以上の私の妄想は発展しない、金という、障害による、どん詰まり期を迎えている。

札幌市の子育て予算は限られている。
そして、私たちの活動、その有用性は、かなり本市の様々なセクションに浸透するものの、金のつく事業隣らなければならないのであるが、そもそも少ない子育て・福祉の予算枠、様々な壁のため突破するにはまだまだ何年もかかることだろう。

「人を想い、寄り添う」ということができるようになる人を育てるということにもまだまだ時間がかかることだろう。 この私の中で一旦完成した福祉を社会実装するための、金を稼ぐには自分でIT事業を大きくするしかない。

札幌市内で春先に経営者団体でのDX講演会を機に、宇宙・IT・ネウボラで広がってきたIT事業。
東京で参加した宇宙関係のカンファレンスでは、私の高専本科時代の研究テーマについても宇宙関連企業から関心を持ってもらい、その調査も進行中。
ITと宇宙でドキドキとワクワクしかない。

大きなスタートアップへの楽しみはもちろんあるが、日々のための小さなITの仕事も必要なのであるが、それは、やはり、福祉事業に宇宙スタートアップを抱えながら、マーケティングをしっかりとやり込んでいる企業との競争に勝てるわけがない。
ビジネスのためのコツコツするべきことができない。

悔しい、そう唇噛み締める一方、

インフレと人不足でお金と時間の貧困ダブルパンチに喘ぐのが子育て世代。
こどもの貧困という言葉はもう普通の市民を指す言葉になっているレベルで貧困は拡大している。
なかなか深い悩みや相談も増えて、その対応にも熱心に励んで、その傍らで、宇宙スタートアップとITの仕事をしているのである。

目の前で起こる社会課題、そして、ニュースでは悲惨な子育ての事件、性犯罪から起こっているのではないかと思わしき、凄惨な事件が後を立たない、そんな目の前を放り出して稼ぐことに一生懸命になれない、そのためにお金を作る手段は明確であるのに、その作りたいものが作れなくて本当に悲しい。

そんな中、ネウボラの取り組みも実践がいよいよ注目され始め、登壇の仕事も増えてきているのであるが、福祉・IT・宇宙この3つの取り組み全てを回していくのはいよいよ難しくなってきた。

実践がなければ、政策提言はできず、社会実装にも至らない。しかしながら、金がなければ、実践ができない、では北海道ネウボラをなくすのか?
そうなった時、私がITと宇宙の仕事だけ全力でやるということに何の意味が残るのか。

この8年間のコツコツと耕し、学んだ活動人生により、私だけが幸せになる手段はいとも簡単に目の前に今転がっている。

それだけど、今、ここで、お金を生まない福祉の手を離すわけにいかない。

本日のタイトルは「人の想いを汲むということ」

「人の欲望」という想いを汲むことがビジネスなのであり、「人の幸せ」という想いを汲むことが福祉なのである。

私にとっては、エンジニア時代から、システムを作ることは「人の想いを汲むということ」なのだ。
こうだったらいいなぁ!を叶えて、みんなが幸せになる、それがシステムの果たす役割だった。
システムを作るということは、生産性をあげることで実質的な利益をもたらし、また、人に時間を与え、幸福を作る。本当に素晴らしい仕事なのだ。
システムエンジニア時代の、そのころは、経営者がいたから、経営者がお金を集めてきて、それを仕事にできていた。

起業家を名乗る今の立場はその役割も自分が担い、今実践する全てをこの日本の現状のために達成しなければならない。

本来必要なはずの福祉という分野の「人の想いを汲むということ」に、価値がない悲しい日本社会、社会課題大国である理由であろう。
ニュース、事件はますます増えるのであろうか。そんな悲しい現実を今すぐに止められる力が欲しい。

ただの主婦を抜け出してもまだ、手に入れられないもの。仕組みはできたのに、作り方はもうこの目に見えているのに、今、この手につかめない物。

それはみんなの幸福。ネウボラは社会全体の課題の底上げをする仕組み。
ネウボラができれば、みんなの苦しいからはみんなが最低限、抜け出せる、そんな仕組み。



社会は絶対に変えられる、女性の困難を乗り越える、そんな日本を皆さんと共に創り上げられることを願って。

ハッピー・ファム合同会社 代表
ファミリー支援INV協会 代表理事
NPO北海道ネウボラ 名誉顧問
五嶋耀祥

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子育て・女性活躍総合メディアにインタビューが掲載されました。
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